Vagrant+Virturlbox+VCCWの使い方(Mac/Windows)
WordPressテーマ・プラグイン開発を効率的に行えるようにVagrant/VCCW/WP-CLIをインストールしてWordPress開発環境を構築する時のメモです。Mac/Windows対応。
エンジニア速報は Twitter の@commteで配信しています。
手順
WordPressテーマ+プラグイン開発環境を整える一連の流れ。
- 1. Xcodeインストール
- 2. Homebrewインストール
- 3. Command Line Tools
- 4. VirtualBox をインストール
- 5. Vagrant をインストール
- 6. hosts変更プラグイン「vagrant-hostsupdater」インストール
- 7. VCCW を github からclone
- 8. ローカルにWP-CLIインストール
Vagrantについて
Vagrantとは、簡単なコマンドで仮想環境を操作できるツール。VirtualBoxとセットでインストールします。
- Virtual Boxと一緒に使う
- 仮想環境を簡単に構築・管理・配布できる
- yumやapt-getのようなコマンドが使える
- VirtualBoxを立ち上げなくてよい
- GitHub+Boxで開発環境の共有が手軽に行える
- 短いコマンドでマシン起動・停止・破棄など行える
VCCWについて
VCCWとはLAMPとWordPress環境を簡単に立ち上げるツールのことです。WordPressテーマ・プラグインの開発・テストが簡単に行えるようになります。
- LAMP(Apache/MySQL/PHP)環境構築
- WordPress/WP-CLI/Wordmoveなどもインストールされる
- SSLが有効化されている
- デバックモード無効有効化
- ホスト名変更
似たboxとしてnginxを使ったVVV(Varying Vagrant Vagrants)があります。VVVにはnginx/MariaDB/NodeJsなどが含まれます。
WP-CLIについて
ターミナル上でWordPressに関する色々なことを操作できるツール。
- WordPressの更新やバージョンアップ・テーマ・プラグインをコマンドから管理
- スターターテーマがあるのでオリジナルテーマ開発に便利
- 管理画面で行う設定等がコマンド一発
- 固定・投稿ページ・コメント作成
- インポート、エクスポート
などなど色々なことが短いコマンドで可能。
A more RESTful WP-CLI | WP-CLI
Mac版
Homebrew インストール
Xcodeをインストールしてagreeしておきます。同意しておかないとエラーがでます。
ターミナルからCommand Line Tools をインストール
xcode-select --install
/usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
これで入らなかったら
ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
と入力。Homebrew — macOS 用パッケージマネージャー
バージョン確認。
brew -v Homebrew 1.1.12
VirtualBoxのインストール
brew cask install virtualbox
Vagrant インストール
brew cask install vagrant
バージョン確認
vagrant -v
hostsupdaterインストール
vagrant plugin install vagrant-hostsupdater
VCCWインストール
分かりやすい名前のディレクトリを作成します。VCCWは何個もインストールできますが、ディレクトリによって、ymlファイルのホスト名・ipアドレスは変更したほうがよいでしょう。
# 一つ目 mkdir vccw_test1 #二つ目 mkdir vccw_test2
そのディレクトリに移動してvccwをダウンロードします。
git clone https://github.com/vccw-team/vccw.git
provision/ディレクトリにあるdefault.ymlをコピーしてsite.ymlにリネームしVagrantfileと同じディレクトリに移動させます。
cd provision cp default.yml ../site.yml
viなどでsite.ymlを開き、langをjaに変更して設定反映。※Vagrant up の前に変更。
vim ../site.yml # WordPress Settings # version: latest lang: ja # Network Settings hostname: vccw.dev ip: 192.168.33.10
複数作成する場合
※2017/04/20追記:複数のサーバを立ち上げたい場合は、vccw2などのディレクトリを作りvccwをダウンロードしたら、site.ymlファイル内のipアドレスとホスト名を変更してください。その後Vagrant up を叩くとスムーズにいきます。
# Network Settings # 複数作成する時はhostnameとipアドレスを変更してください hostname: vccw2.dev ip: 192.168.33.11
VCCWに移動、Vagrant 起動
cd vccw vagrant up
192.168.33.10 を表示するとWordPressがインストールされているのを確認できました。192.168.33.10/wp-adminに入ると日本語に変更されています。管理画面はadmin/adminでログイン可能。
参考:Vagrantのインストール(macOS編) - Qiita
WordPressのローカル開発環境をVagrantでMacに構築する - Qiita
Vagrant コマンド
マシンの起動
vagrant up
マシンの停止
vagrant halt
マシンの再起動
vagrant reload
マシンの再インストール(設定変更を反映)
vagrant provision
マシン廃棄
vagrant destroy
VM一覧取得
vagrant global-status
WP-CLIインストール
WP-CLI をローカルにインストールします。
curl -O https://raw.githubusercontent.com/wp-cli/builds/gh-pages/phar/wp-cli.phar
動くか確認。
php wp-cli.phar --info
バージョンが表示されたら、
実行権限付与し、wpにリネームして移動。
chmod +x wp-cli.phar sudo mv wp-cli.phar /usr/local/bin/wp
wpで実行できるか確認
wp --info
WordPressディレクトリに移動してwpコマンドを試してみます。
cd wordpress
ssh でサーバに接続してみます。WordPressが置いてあるディレクトリは以下。
vagrant ssh cd /var/www/html
データベースを見てみます。
mysql -u root -p Enter password: mysql> SHOW DATABASES; +--------------------+ | Database | +--------------------+ | information_schema | | mysql | | performance_schema | | sys | | wordpress | +--------------------+
サーバ内でスターターテーマがインストールできます。
wp scaffold _s sample-theme
プラグイン スターターキットを入れる場合。
wp scaffold plugin sample-plugin
Windows版
Windowsは環境開発を構築するのが面倒ですが、とりあえず下からダウンロード。
Download - Vagrant by HashiCorp
Nextを押し、インストールを進めて再起動。
Windowsの場合はBIOSで「Virtualization」をEnabledにします。
Cygwin等でVCCWをcloneします。
$ git clone https://github.com/vccw-team/vccw.git
※2017/04/24追記:windowsのgitクライアントは改行コードの自動変換があり動かなくなることがあるそうで、gitクライアントを使っている人はzipを直接ダウンロード(VCCW)するほうがよいそうです。Takayuki Miyauchiさん、ご指摘ありがとうございます。
git clone する方法だと改行コードを勝手に変えるWindows用のgitクライアントを使ってる人が動かねーって質問してきてめんどくさいので .zip をダウンロードする方法を推奨します。テスト用の余計なファイルも含まれないのでディレクトリ構成もすっきりしてます。 https://t.co/9U4odHtuz1
— Takayuki Miyauchi (@miya0001) 2017年4月22日
Vagrantプラグイン インストール
$ vagrant plugin install vagrant-hostsupdater
vagrant 起動
vagrant up
http://192.168.33.10/ にアクセスするとWordPressがインストールされたページが表示されます。
http://192.168.33.10/wp-admin/ にadmin / admin でログインします。
英語表記になっているので日本語化します。
provision/ディレクトリにあるdefault.ymlをコピーしてsite.ymlにリネームしVagrantfileと同じディレクトリに移動させます。
site.ymlをエディタで開きlang: ja
に変更します。
設定反映のためvagrant provisionします。
日本語表記になりました。
WP-CLI
wp-cliをローカルにインストール
curl -O https://raw.githubusercontent.com/wp-cli/builds/gh-pages/phar/wp-cli.phar
確認
$ php wp-cli.phar --info $ chmod +x wp-cli.phar
wp-cli.phar をwpにリネーム
sudo mv wp-cli.phar wp
以上、Vagrant/VCCW/WP-CLIをインストールしてWordPress環境を構築する方法でした。
スポンサード リンク
関連記事
- WordPressプラグインの自動更新通知メールを停止させる
- WordPress:pre_get_postsを用いてカテゴリページや検索結果の表示を調整する
- WordPress:タイトルを自在にカスタマイズする方法
- プラグインを使わずにWordPressで関連記事を出す方法
- WordPressプラグイン「MW WP Form」の使い方と住所自動入力(郵便番号で動かない場合)
- WordPressでカスタムポストを追加するシンプルな方法
- WordPress管理画面のユーザーページに項目を追加する
- よく使うWordPressのif文(条件分岐)まとめ
- WordPressでパンくずリストを出す方法
- WordPressテーマ作成の時に覚えておくと便利なテンプレートタグ
Leave a Comment